RIB(銀行口座証明書)の概要と発行方法
仕事でフランスの企業様から外貨を頂くことになったのですが、外国送金の受け取りをするには当然のことながらこちらの口座情報などを入力する必要があります。これに関しては各銀行ホームページの外国送金の受け取りに関するページを参照しながら手続きを進めればよいのですが、手続きに必要なものとして「RIB(銀行口座証明書)」という聞きなれない書類の提出も求められました。
そんなわけで、この記事ではRIB(銀行口座証明書)について調べたことを書いていきます。
RIB(銀行口座証明書)とは
RIBとは「Relevé d’identité bancaire」の略であり、日本語でいうと「銀行口座証明書」のような名称になります。日本では聞き馴染みがないのは当然で、フランスでよく使用されている名称のようです。英語でいうと「bank statement」となります。ようはRIBとは英文で書かれた銀行口座証明書のことを指すようです。
フランスではこのRIBに銀行コード、支店コード、口座番号などの情報が記載されており、銀行口座を利用するあらゆる支払いの際に使用されるようです。
そのためRIBで検索すると主に出てくるのはフランス留学に必要な書類としてが多い印象です。個人でフランスの企業様と仕事するより留学の方が一般的な気がするので当然ですかね。
今回、私はフランスからの海外送金を受け取る形になるためこのRIBが必要になったというわけです。
RIB(銀行口座証明書)を発行する方法
必要な書類関係
- キャッシュカードか通帳
- 届出印
- 身分証明書
- 2200円(三菱UFJの場合)
実際の発行方法
必要書類などを持参して銀行の受付で発行を行います。
おそらくRIBを発行する方は滅多にいないため、受付の係員の方に正確に伝える必要があります。特に注意しなくてはならないのが、RIBと「銀行口座の残高証明」は別物という点です。
RIBや銀行口座証明書といって伝わらないようであれば「bank statement」というと伝わるかもしれません。これでも駄目なら英文で書かれた銀行口座の証明書が欲しいと伝えると良いかと思います。
具体的な手続きは書類一枚に必要事項を記入するだけでした。手続きを行う銀行によって異なるかもしれませんが、三菱UFJの書類には以下の記入欄がありました。
- Account holder’s name
- Account holder’s address registered in our bank
- Branch Name
- Branch Code
- Type of Account
- Account Number
- Currency
- The balance at the close business on DD/MM/YYYY
- Opening date of the account
- SWIFT code
発行にはすべてを記入する必要はないようです。提出先に求められている欄が記入されていれば書類として成り立つとのこと。あらかじめ必要なものを聞いておいた方が良いかもしれません。
発行ができない銀行もあるらしい
お使いの銀行でRIBを発行できない場合には、基本的に発行可能な銀行で口座を開設するしか方法はないと思います。RIBを自作するというような情報もネット上には転がっていますが、正規の書類と言えるのか不明なため、新しく口座開設されることをお勧めします。
ちなみに私はもともと使っていた三菱UFJ銀行でRIBの発行を行いました。
補足
書類は銀行の窓口で作成後、1週間ほどで自宅に届きました。その場で受け取れるものではないので提出期日がある場合は早めに手続きされた方が良いかと思います。